ぎっくり腰(急性腰痛)
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ぎっくり腰(急性腰痛)
ぎっくり腰は、突然強い腰の痛みが起こる状態の総称で、医学的には「急性腰痛」と呼ばれます。
重い物を持ち上げたとき、体をひねったとき、くしゃみをした瞬間などをきっかけに発症することが多く、痛みの強さによっては動くことが難しくなることもあります。
腰痛は非常に身近な症状であり、生涯で約60〜80%の方が一度は経験するといわれています。
多くの場合は2〜6週間ほどで徐々に改善していきますが、痛みの強い時期は日常生活に大きな支障をきたします。
なお、椎間板ヘルニアなど神経が関与する場合には、しびれや足に力が入りにくいといった症状を伴うことがあります。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰は、単一の原因で起こるわけではありません。さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。
・筋肉や靱帯への急な負担
・姿勢や動作のクセ
・運動不足
・冷え、疲労、ストレス
・加齢による組織の変化
レントゲン検査では明確な異常が見つからないことも多く、実際には「筋肉や関節まわりの急性トラブル」と考えられるケースが少なくありません。
早めの受診が必要な症状
次のような症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
・発熱を伴う
・強いしびれや足の脱力がある
・排尿・排便がうまくできない
・がん・感染症・骨粗しょう症の治療歴がある
・痛みが時間とともに悪化している
これらは重篤な疾患が隠れている可能性があるサインです。
ぎっくり腰と鍼灸治療
鍼灸は、ぎっくり腰に対して以下のような目的で用いられます。
・筋肉の過度な緊張をやわらげる
・血流を促し、回復をサポートする
・痛みを伝える神経の興奮を調整する
・本来備わっている回復力を引き出す
研究報告では、鍼治療が腰痛の痛み軽減や機能改善に役立つ可能性が示されています。
「薬だけに頼るのは不安」「できるだけ身体に負担の少ない方法を選びたい」という方にとって、鍼灸は一つの選択肢となります。
※妊娠中の方、重い持病がある方、抗凝固薬を服用中の方は、必ず事前に医師・鍼灸師へご相談ください。
ご自身でできるケア
・発症直後の強い痛みがある1〜2日は無理をせず安静に
・長時間同じ姿勢を続けない
・コルセットは短期間の使用にとどめる
・痛みが落ち着いてきたら、軽いウォーキングから再開
・再発予防として体幹トレーニングやストレッチを少しずつ取り入れる
長期間の完全安静は、かえって回復を遅らせることがあります。
痛みの範囲内で少しずつ体を動かすことが大切です。
まとめ
ぎっくり腰は非常につらい症状ですが、多くは適切なケアにより回復していきます。
早期に体の状態を整えることで、回復をスムーズにし、再発予防にもつながります。
つらい痛みを我慢せず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
主な参考情報
腰痛の生涯有病率:約60〜80%(WHO報告)
多くが数週間で改善(NICEガイドライン)
鍼治療は腰痛の痛み軽減と機能改善に一定の有効性が示唆(Cochrane Review、American College of Physicians ガイドライン)